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グイン・サーガ [音楽・本・DVDなど]

忽然と辺境のルードの森に現れた、豹頭の超戦士グイン。
また、その辺境の森に似つかわしくない、銀髪の高貴そうな幼い男女の双子リンダとレムス。

…物語はここから始まる。



中原に覇を唱えようとするパロ、ゴーラ、ケイロニアの三大国。
辺境の更に奥に広がる謎の死の砂漠ノスフェラス。
ノスフェラスの中心部には謎の殺生石のあるグル・ヌー。身長2メートルを超える幻の民巨人族ラゴン、
逆に人間の半分にも満たない尻尾のあるセム族、イド、大口、エンゼルヘア…

第一巻「豹頭の仮面」と外伝第一巻「七人の魔道師」ではバリバリのヒロイックファンタジーで
文体も硬質でしたが、巻が進むにつれ、三国志の体をなすようになり、たくさんの魅力ある
登場人物たちの群像劇といったような趣もあり、とても魅力的な作品でした。
主人公側と敵対する国、それのどちらにつくべきだろうか?という会議を描写した巻もあるくらいです。



しかし、元々の作者の趣味なのか、方向性がだんだんとおかしく(私にとっては)なり、
文体も(私にとっては)だんだん変になり、新刊を購入してもだんだんと読まなくなり、
多分、正伝80巻、外伝15巻くらいまでは買いました。正伝読んだのは75巻までです。これは確実。
まあそのうち読むかなと思って買い続けていましたけど、本棚に入らないしと
思って既刊も売り飛ばしてしまいました。


ところが、最近NHKでアニメをやっているのをたまたま見まして、
しかも無茶苦茶面白かったあたりをやっているのです。
まあアニメかよ、みたいな話もあるんですけど結構おもしろいんですよ。
黒太子スカールが黒い悪魔スカールなんて変わってたりもしますが
(まあコクタイシなんて言葉、漢字で見ない限りはなんのことか分からんだろうしなあ…)

これを機に、今グインの話はどういう風になっちゃってるのか、と思い
色々調べたところ、結構話は進んでいるんですね。残念ながら作者は急逝されてしまったので、
もう続きを読むことは出来ないのですが…。


そもそも、全百巻を目指したこの物語、全80巻を目指して執筆されていた半村良の
「太陽の世界」に刺激を受けて書き始めたのだそうです。
半村良はそれを聞いた時に嫌な顔をされたということですが、かの作品も未完のまま、
作者は鬼籍に入られてしまいました。グイン・サーガはそのようなことはないよう、
ファンからは「健康に気をつけろ」「飛行機には乗るな」等々言われていたらしいのですが…。

76巻からまた買いなおしてもあまり意味分からんだろうから、また最初から買ってみようかな。
…無理無理、予算がありません。



スカール表紙で一番好きな巻。25巻のパロのワルツ。
※アルゴスの黒太子、草原の風雲児、ノスフェラスの嵐等など色々ありますけど、この表紙が一番好きです。
      paros2.JPG
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コメント 4

やまだ

もう登場人物の名前すら覚えていません(苦笑)

半村良さん
「石の血脈」が大好きでした
今思えば中学生?だったような・・・。
なんちゅうおませさんだったのか(笑)

by やまだ (2010-03-11 08:21) 

uran

おお、読んでいました?
私はまだ結構覚えていますよ。アルド・ナリス、マリウス、リギア、
イシュトヴァーン、アキレウス大帝、ハゾス、ダルシウス、カメロン等など…。

石の血脈、シブいですね。結構読んでます。亡くなられたのは返す返すも残念です。
by uran (2010-03-12 23:43) 

irma

グイン!!私はアニメしか見てませんが、いいですよね!!ただ、放送が夜中なので、見逃しまくっています。DVD出ませんかね~
by irma (2010-03-16 07:06) 

uran

原作面白いですよ~。120巻越してるので読めとはとてもいえないですけど(笑)

DVDは出るんじゃないですかね。まだ何度か再放送あると思いますけども。
by uran (2010-03-16 21:36) 

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